もう一つ関心を持ったのが、川崎市の事案の統計的な面に関する話であって、今までに扱った件数のうち約40%が市民の方に有利というか、市民の立場を支持する形で解決がなされている反面、53%は行政庁の方に関わりがなかったというものであった。私自身の管轄権の中には様々な部門(部署)が統括されていて、政府の省庁、機関があり、病院があり、学校があり、地方自治体がある。それぞれの個々の条件をみてみると、刑務所もあれば大学もあるということで、それぞれは違うように思える。その統計の中に表れているものの個々のべースとなる条件は違うはずである。ただ、私の管轄の方でもいろいろみてみると、全件数の中の40%を少し超えるくらいが、やはり市民の利益を支持する形で最終的に解決がなされているということである。そして、大体同じような数字というか、状況がオーストラリアの他の地域においても、また、世界の他の地域においてもみられるのである。ということは、次のように言ってもいいのではないかと思う。つまり、オンブズマンという制度そのものが非常によく機能しているということを表すのみならず、行政もやはり非常によく機能してよくやっているのだということの裏付けではないであろうか。